2015年10月アーカイブ


9月にアメリカを訪米した習近平国家主席ですが、今月はイギリスへ訪問しました。

イギリスではアメリカとうって変わって大歓迎ムードです。

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エリザベス女王と乾杯

そしてサーブしたワインのリストを入手しました。
こちらです。

The menu

Fillet of West Coast turbot with lobster mousse

Roasted loin of Balmoral venison in a Madeira and truffle sauce

Braised red cabbage

Cocotte potatoes

Timbale of celeriac and butternut squash

Delice of dark chocolate mango and lime

Fruits de dessert


Wine

Ridgeview Grosvenor 2009 Brut

Meursault 1er Cru Santenots 2007

(Domaine Marquis d'Angerville)

Chateau Haut-Brion 1989, Graves

Klein Constantia Vin de Constance 2008

Warre's Vintage Port 1977


注目すべきは「オーブリオン89年」

パーカー100点を獲得したワインです。

また英国クリスティーズのマイケル・ブロードベント氏、英国ワイン評論家のヒュー・ジョンソン氏も89年オーブリオンは大絶賛しています。

日本では1本365,000円で販売しているサイトもありますね。。


「中国にすり寄る英国」と批判されているようですが、89年のオーブリオンで英中の密月関係が読めます。

アメリカは1本15ドルでしたね。。



東京で行きたいお店 「Must-Go-List」のトップ10に入っていた「今半」さんへ念願叶い行ってきました。
天皇陛下が食事をされたという個室で香港のオークションハウス、ザッキーズの面々と。

Ruchottes Chambertin 2008 ルショット シャンベルタン、クリストファー・ルーミエを持ちこみ極上のお肉と合わせました。

慣れた手つきでお肉を焼いてくれます
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とろけるようなお肉とルシェットシャンベルタンの相性は抜群です。
熟したフルーツ、スミレ、ピーマン、胡椒など全てがバランスよく溶け合いまろやかな口当たりです。
このエレガントでシルキーなワインのテキスチャーと神戸ビーフの柔らかさは絶品
すき焼きのタレは濃すぎず、甘すぎず、絶妙な味わいがよりお肉の美味しさを引き立ててました。






ワイン部の会、たくさんの方とたくさんのワインで今回も楽しいひと時を過ごしました。

ワイン部の美女軍団も大集合です。
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今回はたくさんのゲストの方にお越しいただきましたので、たくさんワイン用意しました!
左から
CNDP(01,03,04) ドメーヌペゴー
バルバレスコGaja (99,01)
ドンペリ 04
サロン 02
オーブリオン 88
ラターシュ 86
ヘルミタージュ、ラシャペル、ジュブレ 83
マデイラ48
サトウワイン13
ディケム70


今回はニュージーランのセントラルオタゴで有機・バイオダイナミック農法で育成されたぶどうでワインを作っているサトウワインズのオーナーとサポートの方にお越しいただきました。
ワイナリーのオーナーになった経緯はワインメーカーのサトウさんのお人柄だそうです。
私もシャトーやワイナリーを訪問する時は必ずワインメーカーとじっくり話をします。
作っている方の思いがワインの味に現れますから。。
お持ちいただいた2013年のピノノワールを試飲。
ブルゴーニュのようなEarthyでとっても自然な香りです、木の幹、葉っぱ、土やレンガや有機独特の香りの中に可憐な果実の味わいが印象的でした。
ワインメーカーのサトウさんのお人柄がうかがえるやさしい味わいです。
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またNY本社のオークションハウス、ザッキーズから香港支店のオークションマネージャーがワイン部合わせてお越しいただきました。31日に行われるオークションの見どころとハイライトをお話いただきました。

今回はワインだけでなくレアな日本のウィスキーもたくさんでますが、国産ウィスキーが日本でなく海外で評価されているのは、悲しいですね。

こちらがザッキーズのカタログのPDFです。





そしてザッキーズのお二人にワインをお持ちいただきました。

86年ラターシュと88年オーブリオン。

30年たった今でもラターシュは香り高く、ぶどう畑の土壌、幹、ぶどうの種など、自然と調和した味わいが広がります。




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かわいいゆりちゃんと。。


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さて今日は日本を代表する音楽家の方にお越しいただきました、
一緒に写真を撮ってもらいワイン部の部長の私は役得。
うっとりするほど綺麗なせいあちゃんと日本一のクラシックギタリストの鈴木大介さん。
魂に響くギターをワイン部で披露していただきました。

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今日はカリフォルニアに住む
My Very Best Friends「Mr.&Mrs.Smith」(あっそういえば映画の題名)と
カリフォルニアから持参していただいた「ロバート・モンダヴィ・リザーブ・2005」で感激の再会をお祝いしました。

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パーカーポイント95点
30年は余裕に寝かせれるパワフルで深みのある味わいです。
やはり「モンダヴィ」は文句なしに美味しい!まさにナパの原点ですね。

カリフォルニアワインが世界に広まったのはなんと言ってもロバート・モンダヴィの功績です。

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1906年ロバートの父親、Cesare Mondavi(チェーサレ・モンダヴィ)はイタリアからカリフォルニアに移住しました。
ちょっとカリフォルニアワインの歴史を振り返ってみますと。。

1800年代後半、ゴールドラッシュで金を求めて世界中からカリフォルニアに集まった採掘者によってワイン造りが広まりました。
一攫千金を夢見て多くの人々が押し寄せましたが、金は思うように採取できず、ワイン造りの知識を持っていたヨーロッパ人はシエラの広い土地に葡萄の木を植え金探しからワイン造りに転向しました。
サンフランシスコは移民で人口が膨れ上がり、ワインの需要が伸び、ワイン造りがより盛んになったのです。

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ところが1920年、あの悪名高き「禁酒法」が発令されました。


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禁酒法は文字通り、「お酒」の製造、販売、運搬、飲酒を禁止しました。
悪の根源を断ち切って健全なアメリカを目指したはずが、禁酒法によりもっと犯罪が増え、アルカポネの勢力がまし、警察は賄賂まみれ。
無許可のバーも増えNYには禁酒法時代にこっそりオープンしていたバー「Speakeasy」が今でも存在していますが、もぐりのバーは禁酒法によって3倍以上も増えました。

ケネディ一族のジョセフ・ケネディはアイルランドからお酒をたくさん積んだ船をボストンの港の近くに停泊させ、禁酒法の廃止日に合わせてアメリカに輸入し、莫大な財産を築きました

何よりも禁酒法により、それまで2500以上もあったワイナリーは100以下に減り、教会のミサ用に作るワイナリーだけになりワイン業界は大きな打撃を受けました。

暗黒の時代が開け、ようやく1933年、禁酒法が廃止になりました。
その3年後の1936年、モンダヴィ家はワイン造りを開始しました。
息子のロバートの勧めで1943年 老舗のチャールズ・クリュッグ(1861年創業)を
75000ドルで買収しました。今の為替では約900万円ですね。
さてこの時期、この投資はよかったのでしょうか。。。

1945年、アメリカは第2次世界大戦で大勝ちし、ワインは作れば売れる時代に入りました。
各ワイナリーは生産量を伸ばしたくても、葡萄の木は限られているし、畑を買ってもすぐすぐワインができるわけではないので、どのワイナリーもすぐにワインができる葡萄畑は喉から手が出るほど欲しがりました。
というわけでチャールズクリュッグの大きな畑を買ったのは大成功でした。

1966年、「ロバート・モンダヴィ・ワイナリー」を設立
1976年 カリフォルニアワインは「パリテーステイング」でフランスワインを負かし、
1978年ご存知、25000ケースを生産するドル箱「オパス・ワン」を設立。
1982年フランスの高級ワイン、ペトリュスもナパに進出し「ドミナス」を設立。
 「世界の」カリフォルニアワインになりました。
今では約3兆円規模の一大産業です。 
モンダヴィさんのおかげです。Salute!

Thank you for the great wine, U!











前回のブログでもお伝えしたように10月5日、ホテルリッツカールトンで行われたワイン会では250名の方にご参加いただき「ワインと外交」についてお話ししました。


その後もっと詳しく聞きたいとたくさんのリクエストをいただきましたので、

引き続き「ホワイトハウスのワイン事情」についてお伝えします。



前回はオランド大統領に出したヴァージニア州のスパークリングについてお話ししましたが、アメリカはニクソンの時代に公式ディナーは全て国内産のワインを出すことに決まりました。


そこで「ここ一番」という時に選ばれるのが国内トップの

Schramusberg/シュラムスバーグ 


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シュラムスバーグはナパ、カリストガから少し南に下がった「ダイアモンド・マウンテン」に1957年設立されました。

1972年、周恩来主席の訪米時「Toast to Peace」はこのシュラムスバーグで乾杯しました。





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それ以来ホワイトハウスでは「勝負泡」として使用されます。


歴代の大統領がシュラムスバーグを使用した回数は以下のとおり


ニクソン 4, フォード 6, カーター 3, レーガン 33, パパブッシュ 5, 

クリントン 14, 子ブッシュ 15, オバマ 4. 

トータルで84回


選ばれました。






前回は先月アメリカを訪問した習近平主席のワインをお伝えしましたが、今回は2014年に訪米したフランスのオランド大統領のディナーでセレクトしたワインの銘柄をご紹介します。

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オランド大統領のディナーのメニューです

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メニュー下にワインのリストが載っています

Morlet La Proportion Doree 2011 Napa Valley
Chester-Kidder Red Blend 2009 Washington
Thibaut-Jannison  Virginia

白は「モレ」パーカー95点のまずまずのワインで,アメリカで小売価格65ドルです。
でも「ナパ・ヴァレー」でなく「ソノマ・ヴァレー」です。間違えてる。。

赤は チェスターキッダー2009年 こちらは現地で39ドル

スパークリングはチボー・ジャニソン。25ドル
産地はまさかのヴァージニア州産です。


もちろんこのワインのセレクションにフランス側からクレームが入りました。
サルコジ大統領の時は1本100ドル以上もする「ドミナス」出しています。
「ドミナス」はご存知、超高級仏赤ワイン「ペトリュス」のオーナーがナパで作るワインです。
それに比べオランド大統領のワインは差がありすぎ。。。

前回もお伝えしたように、ワインのセレクションでそのひとの地位、重要度、歓迎度がわかります。

2014年は米仏関係はいろいろな問題を抱えていたようです。
アメリカ情報機関による盗聴問題、フランスが出したシリア攻撃の呼びかけにアメリカ側は拒否、中東問題、そしてフランス大統領の女性スキャンダルの発覚。
仏ファーストレディ突然の訪米ドタキャンでディナーリストの刷り直しをしました。その時にワインのセレクションをもっと安いものに変えたとの噂がでています。

アメリカははっきりしています


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先日行われたリーガルテック展で。
中村修二先生と私同じポーズ。。

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10月5日AOSリーガルテック展がホテルリッツで行われました。



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400名以上がカンファレンスにご参加され、普段では聞くことができない各専門家による素晴らしいお話を聞かせていただきました。
甘利大臣も講師として「知財立国」についてお話をいただく予定でしたが、残念ながらTPPの交渉で帰国が延び起こしいただくことができませでしたが。。
私は政治に関係して「ワインと外交」についてお話をしました。

そして、AOSさま恒例のSMSによるクイズを出し正解者の中からプレミアムワインを飲んでいただく企画、今年はオークションで落札したYquem の最高のヴィンテージ47年と55年 そしてこれからの熟成が楽しみな70年を用意しました。
色の違い、味の違いを感じていただくためにヴィンテージ違いです。

ノーベル物理学受賞の中村修二教授もレクチャーの後、ワイン会に参加してくださり
3つのヴィンテージを試飲していただきました。

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中村教授もワイングラスを見つめ、AOSリーガルテック株式会社の佐々木社長もご満悦

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他にも講師の方にも美味しいワインでお疲れ様でございました。

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よく見ると47年、コルクが途中で折れています。
ゆっくりゆっくり抜栓を行いましたが、
リッツの方に急遽、デカンタを用意していただき、難なくコルクを抜き取りました。




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ワインは国際政治において外交をスムーズに進めるツールです。
各国の首脳を迎えるホスト国は相手の国のパワーや、政治的地位、訪問の目的に応じて公式晩餐のワインを選びます
逆に言えばセレクトしたワインによって相手との関係性や重要度を読むことができます。

例えば先月9月末アメリカを訪問した習近平主席の例を見てみましょう
訪問先のシアトルでの晩餐会のメニューを入手しましたので、ご覧ください。

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見にくいですが、下の方にワインのリストが出ています。
赤 シャトー・セント・ミッシェル 2013
白 シャトー・セント・ミッシェル 2014

一国の主席を迎えてのディナーですので、どんな素晴らしいワインかと言いますと
価格は1本。。。まさかの15ドル

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メニューをよく見ると日本の食材がふんだんに使われています。

ダイコンとかエダマメとか、、マッシュポテトもわざわざわさび味に。。
この日は確かアリババやFBのトップとミーティングしたり、ボーイングで飛行機爆買いしているのに。。
なんと15ドル

参考までに2011年胡錦濤主席のメニューはこちらです。

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メインのお肉と一緒にだしたのが
Quilseda Creek Cabernet "Columbia Valley" 2005
キルセダクリーク 2005年 コロンビアヴァレー

パーカーポイント100点。1本350ドルもするワインです。
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皮肉にもシャトー・セント・ミッシェルとキルセダ・クリークは同じワシントン州のワインです。

中国側はこのワインのメッセージどのように受け取ったのでしょうか。。。



このアーカイブについて


渡辺順子氏プロフィール
ニューヨーク移住。フランスでのワイン留学後、2001 年より世界最大オークションハウス、ニューヨーク・クリスティーズでアジア人初のワインスペシャリストとして活躍。2009 年に退社し、ワイン・コンサルタントとして独立。ワイン投資のアドバイザー及びセラーを管理するセラーマネジメントを行う。欧米のコレクターやワイン商と取引し、アジア諸国に向けて事業展開中。


限定ワイン販売サイト wine18.jp


渡辺順子 著書
『日本のロマネ・コンティはなぜ「まずい」のか』
幻冬舎ルネッサンス新書


雑誌 美ストーリー 5月号掲載
ワインやアムール・・・ 『フランス人は更年期知らず』って本当?


雑誌 Sevenhills セブンヒルズ 5月号掲載
From New York ~世界の街の“今”を現地からお届けします。
コラム「渡辺順子のワインに乾杯!」 Vol.10

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